余命宣告は、それを受けた本人はもちろんですが、その家族も、どうすればいいのかわからないという方が殆どです。今回は、大切な方が余命宣告されたときにどのようにすればよいかについてご説明いたします。
余命宣告とは?
余命宣告における余命とは、過去のデータから導き出された予測値のことです。「現在の症状の患者さんは、大体◯ヵ月後に亡くなった」という傾向に過ぎません。そのため、それ未満の生存を保証したり、宣告以上に生きられないと決定したりするわけでもありません。また、医師の考え方によっても余命宣告の仕方は異なります。
大切な方が余命宣告を受けた場合
余命宣告は「過去のデータから導き出された予測値である」とはいっても、宣告された本人は動揺するでしょう。その場合、本人に対しては、無理に言葉をかけず、むしろ聞き役に徹したほうがよいことが多いです。まずは本人が落ち着くことを第一優先としましょう。そのうえで、患者本人の余生のためにできることを探して行動に移しましょう。
また、本人の不安・気分の落ち込みなどがなくならない場合には、まずは主治医や看護師などの専門家に相談しましょう。相談の内容に応じて、心のケアを専門とする精神科医・心療内科医の診察や、心理士によるカウンセリングなどを受けることが可能です。
周りの方が行うべきこととは?
大切な方が余命宣告を受けた場合には、本人と一緒に様々な選択を行わなければなりません。可能な限り本人の意見を尊重し、専門家と一緒に話をしましょう。ここでは、選択肢の例をいくつか挙げていきます。
①完治を目指す
完治を目指す場合、さまざまな方法で病気の原因を取り除くことが必要です。外科手術や投薬のほか、がんの場合は放射線治療などを試します。
外科手術による身体への負担、投薬による副作用、医療に必要な費用などを考えると、身体的にも金銭的にも苦しい道となることもあります。さらに、残りの時間の多くを病院で過ごすことになる可能性もあるということも考慮する必要があります。
②延命治療を行う
延命治療は病気の完治または根治を目指すのではなく、寿命を伸ばすことを目指した治療です。「数ヵ月後に結婚する自分の子の結婚式に参加したい」「もう少しで生まれてくる孫の顔をみたい」など、何らかの理由で延命治療を選択する方もいます。延命治療の場合も、投薬による副作用がある場合が殆どで身体的・金銭的な負担にもなる可能性がありますし、病院での生活が長くなってしまうことがあります。
③緩和ケアをうけることを検討する
緩和ケアとは、①や②と異なり、病気による苦痛を少なくして穏やかな死に向かうように努める治療のことを指します。病状によって変わりますが、少しでも患者さんが病気の苦しみから解放されるので日々の生活がより良く感じることがありますし、場合によっては入院せずに自宅で余生を過ごせるかもしれません。
容態によっては旅行などで思い出づくりも可能です。どの場合もあらかじめ医師と相談し、どのような治療が行われるのか、その結果どうなるのか、苦痛はどの程度なのかを確認します。そのうえで家族全員が話し合い、どの方法を選ぶか決めるようにしましょう。
万が一の時に備えましょう
やはり余命宣告を受けた場合は、万が一のことを考えて葬儀について考えておくことが重要です。”葬儀について考えていること”を本人に伝えるかどうかは慎重になるべきですが、大きな費用が発生するため、一度家族に話しておくことは重要です。
私たち埼玉金周は、秘密を必ず守り、ご家族の皆様が安心して葬儀の準備ができることをサポートいたします。資料も葬儀社と分らない封筒でお送りすることも可能です。まずはお気軽にご相談ください。